2012年2月4日土曜日

リトミック教室の環境が幼児たちにとって快適で楽しい子どもの場であること。

リトミック研究センターのパンフレットに、こう書かれています。

 **

【楽しさ】幼児たちにとってはあくまでも音楽遊びなのがリトミック。○○するため、○○しなければならない、という窮屈さはありません。先生の指導のもと、お母さんや友だちと自由な表現で楽しく音楽遊びをしていきます。

お遊戯と見た目は少し似ていますが、リトミックとは決定的に違うのは、お遊戯のようにきめられた「形」を求めないところ。グループレッスンでの場合であっても、決して団体行動ではないのです。

自主性を尊重し、個性を伸ばすリトミック教室の環境が、幼児たちにとって快適で楽しい“子どもの場”であることは言うまでもありません。

 **

音楽遊びのことや、子どもにはやらされた感があると無気力になること、
お遊戯とリトミックの違い、などは、これまでに何度かお話させていただいたと思います。

『リトミック教室の環境が、幼児たちにとって快適で楽しい“子どもの場”であること。』

最近特に、この“子どもの場”の必要性を感じています。
子どもの場、であって、子育てをされているお母さま方の場、でもある、と思うのです。


「自由と幸福は両立しない」
「自由は一人で感じるものであり、幸せは他人と共有するものだから」
(精神科医 名越康文先生)


今、ひとりで遊ぶもの人気を集めていますね。ゲーム、ネット、携帯電話にipadに、マッサージ、
リラクゼーションスポット、あとは、ネイルサロンなどなど。

自由を感じられることだなあ、と。

テレビやDVDの画面から話かけてくるお姉さんに向かって、それに答えてうなずいている子どもの姿からは、やはり、どこか不自然な感じがします。
スイッチを切れば、止めることが出来ますから、自由ですね。

テレビと映画館の違い、とでも言えます。


幸せになりたいのであれば、他人と共有すること。

その、幸せ、の言葉を連呼するのは価値観も人それぞれ様々だと思うのでちょっと怖いのですが、
どちらであれ、一人では感じられない、ということだと思います。


自主性を尊重し個性を伸ばすリトミック教室、と言っても、何をしてもいいよ、というのが、子ども場、でもありません。
お友達と仲良くしないといけないのが、子どもの場、でもありません。


あなたがいるだけでお母さんはうれしい。
あなたがいるだけでお友達もうれしい。
お友達がいるだけでわたしはうれしい。

そのような相互の関係の場が、子どもの場でもあると思います。


なんかここにくるとほっとする、
なぜだか、子育てをしているお母さんたちがいるとわかるだけで安心する、
子どもたちが笑っている、泣いている、怒っている、いろいろな子がいる、場にいるだけで、
何かわからないけれど元気になれる。


同じコーヒーを、家で飲むのと、スタバで飲む違い、さらに、お友達とお話しながらいただくコーヒーの味も違いますね。


お母さんとじっくり向き合う時間、人と人が交わる時間、
どちらも大切にしながら、子育てをしていきたいですね。


 川田智子(ゆっくりあせらずね。)