2015年8月26日水曜日

対話から想像の世界をひろげる 絵本「かけら」から 5歳児

1冊の絵本 「かけら」駒形克己作 から

色紙が様々な形に変化して、そこからお話が作られている絵本。
もちろん言葉もついているのですが、これをすべて隠して、子どもたちといっしょに、
お話を作ってみました。

 

 これはなにをしているのかな?
  「悲しいきもち」
 どうして、悲しいの?
  「離れ離れになってしまったから」
 
 ある女の子は、なんでうれしいの?
  「だって、自分がさ、やろうと思ったことが、
   すぐにできるようになったから」
  という言葉が生まれてきました。

  もうひとりの女の子。
 柔軟な身体を持っていて、自由に動くことが得意な女の子です。
 でも、言葉にすることが、ちょっと苦手。
 そこがこの子のいいところで、おともだちからも優しく接してもらえるのです。
 勝手な憶測ですが、ナニカ、伝えたい、ナニカ、わかってほしい、ナニカ、が
 ゾクゾクと訴えかけられているように感じていたのです。
 
 この絵本のはじめ「どうおもう?」「どうしてうれしい?」「どこがうれしい?」
 など、形を変えて質問をしてみました。
 おともだちの答えに、「わたしもそう思う」という共感のうなずきから、
 だんだん前に身を乗り出してきて、「うん、うれしいとおもった」など、
 言葉を作り出してきました。

 ひとりで作りだす想像の世界よりも、おともだちといっしょに対話を通して生み出す
 想像の世界は、より、自分を知るきっかけになると思います。


    



 他の5歳児のクラスのおともだちの言葉も集めて、
 ひとつの新しい絵本を作り、そこから、また子どもたちの意見を取り入れて、
 動きや音楽へと変化して遊んでいきたいと思います。


すまいるリトミック