2011年8月23日火曜日

リトミックのここが楽しかった!小学生のリトミックみんなの声より4

尼崎市の男の子からのおてがみです。

 ☆おともだちといっしょに、絵を描いた時が、一番楽しかったようです。

大阪市の男の子からのおてがみです。
(メールをひとりでうってくれたんですって!そのまま添付しますね。)
 ☆なつやすやすみスペシャルリトミックたのしかったです。
  みんながゴムでかたちをつくっていたのをみたのが、たのしかったです。

尼崎市の男の子も、大阪市の男の子も、夏休みの真只中。
そんな楽しい時、お母さまがお話を聞いてお返事をくださいました。

大阪市の男の子は、パネルシアターもしてほしかったとご意見を^^いただいました。
視覚教材として1歳~2歳児クラスでは、よく使います。目で見たことが、一番
わかりやすい年齢ですね。
3歳~は、自分でイメージが出来るようになってきます。
そして、この小学生クラスになると、まったく使わなくなってしまったパネルシアター。

こんどリトミックのレッスンで楽しいお話をパネルシアターでやってみるね。

それでは、楽しい夏休み!思い出いっぱい作ってください!

ありがとう!

かわだせんせいへ

 おばあちゃんのおうちにきているよ。
 
 みんなでゴムをやったときたのしかったよ。

 うごくのんがたのしかったです。

 いろんなかたちができてたのしかったよ。

 ○○くんたちともできてたのしかったよ。

 またみんなでしたいです。

大阪市からリトミックにきてくれた男の子。


 かわだせんせい

 うみがみえるよきこえるよは、バイオリン弾きが、美しい音を出している様に、
 見えたけど、最後は、拍手してもらえる様なうれしい音に思ったらしく、
 それがどんな音なのか、実際聞いてみたいそうです。
 
 美しい音や嬉しい音は、色を見て思ったそうです。

 ゴムの輪→和は、もっと体が大きかったらなあ、と思ったそうです。

 最後に、リトミックに、久しぶりに参加しては、色々思うところがあって、
 参加しようか悩んだけれど、何も考えなくてよかったんや、と終わって思ったそうです。

 そして、楽しくて、なんかチョット体が軽くなったそうです。

 また、感想の絵、描くわ~、と言ってました。

  (お母さまが言ったことをまとめてメールしてくれました。ありがとうございます。)

 
宝塚市のお友達からのお手紙です。



おばあちゃんのおうちに遊びにいっているところ、わざわざおてがみを書いてくれました。
 ありがとう。


  せんせいへ 

 ぜんぶ たのしかったよ

 どれもおなじくらいたのしかった

 すてっぷ5のおともだちにあえてうれしかった




かわだせんせいへ。

 うたがみえるきこえるよのえほんかんがえて、
 かくときちょっとむずかしかったけど
 できたときうれしかったです。
 
 ごむやったとき、ちょっとへんなかたちになって、
 おもしろかったです。
 
 ひさしぶりに、おともだちと、あったとき、ちょっと
 さいしょははずかしかったけど なれてきたら、
 たのしかったです。

 またみんなとあいたいです。




 川田先生へ

 小学生スペシャル

 たのしかった。


みんな輪になって。和になっているようです。
ひとりひとりの足の向きがちがうんですよ。

たのしかったって言ってくれるのが、一番うれしいです。

ありがとう。ありがとう。



2011年8月9日火曜日

リトミックで協調性を養います~誰からする?~

(twitterで書かせていただいていて、ちょっと長くなりそうなのでこちらのコラムに
掲載させていただきます。)

『誰からやろうか?っていうと、みんな、はいはい!と手を上げてくれます。
 とってもうれしいわ。そして、みんなで順番決めてね、とお願いするの。そうすると』

つづきね。


リトミックは音楽を基盤とした人間教育です。
人間の基礎的な能力を幼児期におともだちとの楽しい遊びを通して経験から学んでいきます。


自主性は、リトミックを通して、なんども「出来た!」を繰り返すことによって、自信がつき
育ちます。でも、今の国会の様子をちらっと見ただけで恐ろしいものを感じてしまいました。
コミュニケーションが出来ていないように感じます。
自分の意見だけを立派に伝えることが出来るけれども、相手の気持ちを考えて人の意見を聴くことが、とても少ないですね。

これから子どもたちに必要な力は、コミュニケーション力。
それを幼児期に学ぶわけです。幼児期ではないと育ちにくい。

 そこで、先程の「みんなで順番決めてね」を子どもたちにお願いしています。

各クラスのある日のレッスンの様子です。

☆STEP4(4歳児クラス)

 わたしから!ぼくから!の手をあげてくれました。
 でも、みんなで順番を考える段階になったら、わたしが!ぼくが!の言葉すらみんなに伝えることができません。
 ちらっと顔を見合わせて、ちらっと目をそらします。
 
 それもいいですね。
 
 ああ、自分の意見が伝えられなかった、という経験。
 これがまた子どもたちの力になるでしょう。

 
☆STEP5(5歳児クラス)

 ぼくぼくぼく!わたしわたしわたし!
 
 ぼくぼくぼく!わたしわたしわたし!

  ふたりで決めてね、とお願いしているのに、まだ、

 ぼくぼくぼく!わたしわたしわたし!

  を繰り返してくれました。

 しばらく背中を向けて様子を見てみたら、考えていましたよ。
 3分間ぐらい、ぼく、わたし、をふたりで繰り返していたかしら。
 いや、もっと長かったかしら。ふたりは、黙りだして。
 きっと、考えたんでしょうね。

  「じゃんけんしようか?」の声。

 (それから、まだ、ぼく、わたし、が続いたのですが・・)


2小節のリズムをステップする順番です。2小節のリズムステップがすばらしく出来ることも大切ですが、このリズムステップをふたりですることに音楽の持っている協調性があると考えています。

 
 ぼくから、ティティティティターター、そして、わたしが、ティティティティターター
 ふたりで、ティティティティターター、とステップを揃えます。

そろったときの喜びを経験。終わった時、目をあわせてふたりが笑っていました。


 子どもたちにとって大切なところはどこかな、この子にとって、あの子にとって。
 それは、子どもたちが自分自身で学んでいこうとしています。


 川田 智子(待つこと、ですね)

2011年8月4日木曜日

夏のとっておきリトミック~絵本『うたがみえる きこえるよ』3

まず曲を聴いて歩きました。
その次に、輪にしたゴムを持って歩きました。




1・途中でテンポが変わる。よく聴かないと歩けないね。
  聴く力。
2・フレーズの違いで歩く向きを変えてみよう。
  それだけではおもしろくないので、ドンと合図がなった向きを変えます。
  即時反応力。
3・ゴムという伸びるものを使って、音楽のうねりを目で見てわかるようにする。
  まわりのお友達の力加減を見ながら自分の力の出し方も知ります。





曲の途中から、ひとりずつフレーズごとに拍を感じながら形を作っていきます。
最後にどんな形になるのかは、わかりませんね。

音楽のうねりにあわせて、工夫しながら形を決めていきます。


 ふたつのグループにわかれてやってみました。

さて、次は各グループの動きを見てみました。


 「どう思った?」「どこがよかった?」


どう思ったか、を考えること。考えているお友達の意見を聞いて、
自分の意見を言ってみること。


さあ、最後はみんなでひとつのゴムを持ってやってみました。

さすが。みんな。最後のポーズは決まっていました!
即時に考えたポーズです。頭で考えたことを体で表現しました。


左脳で考えたことを、右脳で表現したのです。

わかった、知っている、という知識のつめこみ教育だけでは、
いけませんね。
イメージする、こうしたいと思う、という表現する力があってこそ、
バランスのとれた人間に育ちます。

わかったことを、わかったようにするリトミック。


 みんな、ありがとう。今年の夏の思い出のひとつになってくれたら、
 うれしいです。



 川田智子 (ゴムの輪がみんなの和になりました。)

夏のとっておきリトミック~絵本『うたがみえる きこえるよ』2

まずは音楽なしで、絵本だけを見てみます。
何かを感じても、自分の心とお話することね。とひとことだけ。

そして、次に音楽といっしょに絵本の世界へ。


 「どうかしら?絵だけを見た時と、音楽といっしょに見た時。どう思った?」


子どもたちの口から、音楽といっしょの方がより楽しい、との声があがりました。

その絵本を見たことを、言葉で表現してもらおうか。
それとも、動きで。それとも・・・と考えた結果、一枚の紙に描いてもらうことにしました。


しばらく、みんなの手がとまりました。自由に、ということが慣れていないのかしら。

そこで。

 「先生は、みんながどんなことを感じたのか、どんなことを考えたのか、ちょっと絵に書いて教えてほしいの」

にやっと笑った子どもたち。手が動きはじめました。

それから、お友達の絵を見ながら、そして自分の心と相談しながらそれぞれの作品が出来上がりました。


 作品はすまいるリトミックノート(ブログ)に掲載しましたので、
 よろしければご覧ください。http://ameblo.jp/smilerhythmicnote/entry-10974441945.html


出来あがった作品ごとに、ラミネートをかけて完成。
時間は本当に短く15分あったかしら。


 そして、出来た作品をみんなの前で伝えてもらいました。

恥ずかしい子は、恥ずかしくていいのです。伝えたい子は元気に伝えればいいのです。

それでも、一枚の絵として思いを表現できたのですから。


みんなから拍手拍手。お母さま方からも拍手拍手。


さあ、今度は、パンツのゴムリトミックです。


パンツのゴムリトミックの様子は次回!
  

 川田智子 (先生!そのゴムは帽子のゴムだよ!と言われましたが。)
 

2011年8月3日水曜日

夏のとっておきリトミック~絵本『うたがみえる きこえるよ』

目を閉じて。
吸って。吐いて。吸って。吐いて。
こんどは、4つで吸って。4つで吐いて。

ひさしぶりのリトミックのお友達。そして、いつものリトミックのお友達が集まって、
「夏のとっておきリトミック」を開催しました。
小学生のリトミックです。

ひさしぶりでも、やはりおともだちですね。
その会わなかった時間は、会った瞬間すっとどこかに消えていっていました。

前日から「先生、○○ちゃんはくる?」「○○くんはくる?」
どうやら、リトミックも楽しみですが、お友達と会えることが楽しみだったようです。

音楽を通して触れ合った仲間です。
いっしょにひとつのことを作った仲間。
息をあわせた仲間。

かけがえのない時間とかけがえのないお友達と出会えて、
本当に素敵です。


トンパトンパと手合わせをして、スキップして、またすぐお友達を交代してトンパトンパ。
恥ずかしいけれど、そこはリトミック。すっと手をつなぎあっていました。


そして、呼吸を整えて。
今回のリトミックのテーマの絵本エリック・カール作
 「うたがみえる きこえるよ」


この絵本には、文字はありません。美しい絵が描かれているだけです。
最後のページにエリック・カールさんの言葉でこう書かれています。

 『この絵本は、音楽だけを描いているのではありません。絵、詩、踊り、音楽、成長、悲しみ、
 幸福、水、火、希望などー人生を形成するものそれぞれは、すべてがどこかで触れあい、からみあい、とけあって、成長し、おとろえ、生き、死んでいくのです。』

 そして、

 『子どもにこの本を与えるには、感受性ゆたかな与え手が必要です。子どもたちの解釈はすばらしい。それを妨げないように、やさしく導いてやってください。』

 と。


悩みました。考えました。音楽も選びました。音楽なし、も考えました。

わたしのちっぽけな感覚よりも、子どもたちの感じる心は果てしなくすばらしいのです。
この絵本を子どもたちに与えることも、やめてしまおうかとも思いました。
それでは、なにもはじまらない。

あたためてあたためて、今日、子どもたちの前に絵本を広げてみました。


 
 川田智子 (続きは、また明日・・・書けるかしら・・・)