2011年9月13日火曜日

リトミック教材~5歳児リズム遊びカード~

1歳児から積み重ねてきたリズムの経験を、5歳児になると理論的に把握できるようになってきます。
その教材のひとつが「リズム遊びカード」です。
3拍子、4拍子の台紙がありますが、まずは3拍子の台紙からはじめます。



2歳児の教材でもおけいこした動物パズルや数がここにもつながってきます。
同じ音符を台紙に入れてみます。もちろん、子どもたちがいっこいっこ台紙に入れてみて、
確かめます。それまで、じっくり待ってみます。



八分音符だと、何個入ったかな?
四分音符だと、何個?

15個!18個!1個!いろいろな答えが子どもたちから出てきます。
それも楽しいですね。
そこから、自分の目で手で音符の長さや大きさを確認しながら丁寧にやってみることで、
しっかりとリズムを把握することができます。

八分音符だと6個だった!

3拍子の台紙には、リスさんが8匹住むことが出来るね。

動きの中で、早い音楽の時は小さく歩くということを体で覚えています。

さあ、今度は問題!
今から、ピアノさんがお話するリズムはどんなリズムかな?




いっぱいリズムカードを入れようとすると、入らなかったり。
このリズムかな、と考えたのに、隙間があいてみたり。

ここも、いろいろとやってみて子どもたち自身が学んでいきます。


 そして、おもしろいのがこのリズムカードのお片づけの様子。

透明のケースに小さいもの順に入れていく子どもたち。
ここでも、ゆっくりと少しずつ「できた!」の経験を増やし、自信につながっていきますね。

 「まま~~!できたよ~~!!」

後ろで座ってみまもってくださったお母さまに見てもらって、褒めてもらって、
また笑顔がひとつ増えていきます。



 川田智子(5歳児クラスからのご入会はすまいるリトミック教室では申し訳ございませんが、
      受け付けておりません。)


2011年9月12日月曜日

音楽で表現することでコミュニケーション力がつきます

たららら~~んと音をそっと添えてみます。

「なんか楽しそう」「ふんわりした感じ」「おばけが歩いているよう」「黄色い感じ」

たったひとつの音で、何かが伝わってきますね。
それはその人それぞれの感じ方で違います。でも、何か感じることができます。

ここで、だらだらと言葉を並べることよりも、お話をするよりも、
音楽はなによりも伝導力があります。

子どもたちは、この「音楽」を使って、その「音楽」のうねりに乗り、
表現しています。



今日は何の乗り物に乗っていこうか?子どもたちは口々に言います。
「新幹線!」「ヘリコプター!」「自転車!」「パワーショベル!」・・・

それでは、(これはおもしろそう)パワーショベルに乗っていきましょう。

ガタガタの音楽に合わせて、
土を掘る動作をする子、ガタガタと進む様子を表現している子、
パワーショベルにランプがついているのでしょうか。頭に何かピカピカと光るものを表現している子。

もちろん、お母さまも子どもたちと同じ動きはしていません。
これって、とっても素晴らしい!

お母さんが表現することを、まず楽しんでくださっている。
それを見て、子どもたちも自分の思いを体で表現している。
おともだちの動きと自分の動きは違うことを、この経験からもわかりますね。


 「カーブ(の音楽)!」

パワーショベルが右に左に揺れます。

急に音楽が止まりました。みんなも止まります。
違う動きをしていたのに、音楽に合わせてみんなの息がそろいます。


人と人がかかわり、かかわるということは、コミュニケーションを楽しんでいることですね。

たまにはぶつかります。たまには失敗もします。たまには転んでしまいます。

そこから、今度はどうしたらいいのかなって、子どもたち自身が経験から学んでいきます。

それも、大好きな「音楽」で楽しい時間を過ごしながら。

 
 
 川田智子(音楽の力ってすごいね。)


2011年9月5日月曜日

ママたちが効果を実感している「才能」を伸ばす育児法

本の帯にこう書かれています。
「1000人のママが効果を実感!!」

ちょっと興味があって注文して読んでみました。

ママ達が何を求めて「効果」と言っているのかはわかりませんが、
リトミックが効果があると16位に紹介されてあります。

音楽の基礎能力をアップさせ集中力を鍛える。
 リトミックは、スイスの音楽家・作曲家であるエミール・ジャック=ダルクローズが約100年も前に、児童心理学・大脳生理学の観点から確立した教育指導法です。


 とリトミックの説明。


それよりも、この本の中に書かれている内容が
リトミックのレッスンの中で取り入れていることが多いことに驚きました。

もちろん、寝室を暗くして寝かしつける、や、もぐもぐ・ごっくん・あ~んで食べ方を教える、
などということは出来ませんね。

・両手を使った紙の上手な破り方を教える
・つま先立ちやでんぐり返しで運動神経を鍛える
・○・△・□などの「物の形」を理解させる
・音楽に合わせて体を動かす楽しさを教える
・お買いものごっこをして遊ぶ
・ジグソーパズルで遊ばせる

  ・・・・などなど




ただ、レッスンでは、「~させる」「~教える」などということは、していません。
子どもたちが楽しく遊びの中から学べるように。決して、出来るまで、こうしなさい、などと
言うことはありません。


まず何事も「経験」してみることが大切なことですね。
音楽でいい刺激を体いっぱい感じて、やさしい子に育ってほしいと思っています。



 川田智子(お母さんの笑顔が子どもは大好きです♪)