2015年4月27日月曜日

親指の重要性 モンテッソーリ教育「縫いさし」と武術家甲野先生から 2

親指の重要性 モンテッソーリ教育「縫いさし」と武術家甲野先生から 

の続きです。ダラダラいきます。

子どもの手が使えないから、強制して矯正しようとしているわけでは全くありません。それは、先にお話したように、何が正しいかわからないから。変わり続けていく(ようで変わっていないのですが)世の中でまた新しい道具や新しい発想が作り出される過程だから。だから、お子さまの手を見て悲観的になったりする必要など、ないです。
手を使えないということは、どういうことかを考えていただき、それから、子どもたちがどっやったらやる気をだすか、やる気とはなにか、どうしたら意欲が湧いてくるか、そこに斜め横に座っていっしょに歩いていくような姿勢を考えていきたいと思っています。

勢いで懇親会に参加したものの、甲野先生はわたしの中では、この世に降りてきている時は人間の身体をしているけれど、実は忍者か仙人かと思っているので、それはそれは緊張しました。でも、今、忍者(笑)に聞いておかないといけないと思ったわけです。

「ボールもできないでしょ? 」はい。ボールも、そういう子は苦手です。言葉も苦手です。「それは、手を使ったことをしていないからだよ」

危険を回避することの裏には、犯人はだれだ、変な責任探しブーム(?)もあるかもしれません。原因を探したらあれもこれもと出てくるのですが、でも、そんな世の中だからこそできる子どもたちの生き方があるはずです。

子どもが興味を持ったことから学べることを本にしてくださるとのこと。これから待ち遠しい毎日が続きます。

「自由とは、今置かれた環境の中で、自分が納得できることを探すことです。」

これはリトミックが自由である、という意味と同じです。何をしてもいいのではありません。もちろん型があります。おともだちもいます。時間も決まっています。場所も同じです。その中で、子どもたちが、どうしたら納得できるような動きを作るか、子どもの場合だとその行為は、遊びになるでしょう。


甲野先生に感謝の気持ちを込めて終わりにします。






親指の重要性 モンテッソーリ教育「縫いさし」と武術家甲野先生から

どんな教育でも、これは悪いことだ、と教えることはできます。
それを身体を通して静止させることも、静止できないこともあります。でも、悪いことは、本当に悪いことかどうかは、わかりません。
それならば、教育なんぞ必要ない、という方はいらっしゃらないと思うので続けます。

問題とするから問題になるのですが、
これは悪いことだ、原発もいけない、環境汚染もいけない、農薬もいけない、
わかりました。

 さあ、それならば、どうしたらいい?

声を上げることも必要です。でも、根本的にどうしたらいいのか、を考えていくこと。
それも、みんなで考えていくこと。

子どもたちが、先生の質問に答えます。お母さんの質問に答えます。

子どもは考えて答えます。なんと言ったら正解かな、どの言葉を言えばお母さんが喜ぶかな。
これは、子ども自身が考えていることではありません。

答えを持っている大人の意見を探しているだけです。

この4月、そのようなたくさんの疑問を抱えて武術家甲野善紀先生の講座に伺いました。
4月3日 カメカメ企画さまの甲野善紀先生の音楽家講座
4月5日 ミシマ社さまのこの日の学校 
そして昨日 同じくミシマ社さま 甲野善紀先生今までにない職業をつくる!道場!

このような素晴らしい企画を開催してくださった方々に感謝します。

講座の内容は、きっとどなたかがまとめていらっしゃると思いますので(人任せ)
気になっていた、「子どもの親指」のことだけを綴っていきます。

音楽家講座で、フルートでも、リコーダーでも、ヴァイオリンでも、重要なのは
「親指」である、と。

その前に、
facebookページで紹介したリトミック4歳児クラスの「縫いさし」動画のリンクを貼ります。


こちらが火曜日クラス。




木曜日土曜日クラス。


だいたい25分から45分間、この姿勢を崩さず集中して仕上げました。縫い目を揃えるなどの完成度を高めることとは全く正反対で、子ども自身がやりたい、やってみたい、と自ら感じたことを、ひとりで出来た、の達成感を経験してもらいたい、という目的があります。
ということは、よくあるコメントなのです(笑)。もう一度お時間があれば見ていただけますでしょうか。子どもの親指です。
猿の手がどのような手なのかはよく調べていないので断言できませんが、猿のような手、と表現すれば伝わるでしょうか。

ピアノを弾くから、という意味では全くないのです。

昨日の、まさしく甲野先生の道場で、たくさんの方が質問をされていました。
その中で、幼児教育に携わっている方からの質問があり、それに対して甲野先生のお言葉

身体の動きと感情はセットです。
正座から立つことを繰り返してください。
教育に不足している実践をやらせること。
無理やりやらせないこと。
幼児期は、物語の中でより「納得」することを実践すること。

この言葉を聞いた瞬間、ゴン、とお腹に火がつきまして(笑)、
「懇親会参加します!」と大きく手を上げていました。

長くなったので、一度閉じますね。

すまいるリトミック









2015年4月3日金曜日

今、この瞬間に、だれかと、その場にいること。

抽象的なタイトルをつけてから、どうしようと悩みながら言葉にしてみます。

リトミック発表会(発表会のあとのこと)も終わり、
各STEPの修了レッスン、そして、今週は、新しいSTEPのレッスンが始まりました。

修了レッスンと同時に、発表会のタイトル 絵本「フェリックスの手紙」から、
今度は、子どもたちに「フェリックスへ手紙」を描いてもらい動画にまとめました。






 みんなが絵を描きながら、こんなこともした、あれも楽しかった、
フェリックスはこんなことをしているかもしれない、と話をしている間に、
お母さま方にも、フェリックスへ手紙を書いていただきました。







 子どもたちに、発表会のことを絵に描いて下さい、と投げかけてしまうと、
このブログのタイトルのように、なにを言っているのかわからないと思うのです。笑
人は、とくに幼児期を生きている子どもたちは、誰に教えてもらったわけでもないけれど、誰かのためになにかをしたい、誰かに喜んでもらいたい、という気持ちがとても強いのです。きっと、この素直な感情は多かれ少なかれ、大人にもあるでしょう。

だから、子どもといっしょに生きている大人の人たちは、
「とてもよくできました」とか「できるかな?」など、何かをする前からプレッシャーを与える言葉、または叱らないといけない!と焦ってでてしまう「隣の怖いおじさんに怒られるからやめなさい」とかは、お控えになった方がいいです。

よくできる、の、なにがよくて、なにができる、かというのは、
その子が決めることが多い方がいいでしょうね。
過剰になってくると、大人の目を見て動く子、もしくは、言わないとやらない子、
言ってもやらない子、言えば言うほど動かない子、へと、滑らかに(笑)進みそうです。

話をもどします。
発表会の時、ビデオを撮り忘れてしまった。困った。フェリックスがいっぱいお手紙をくれたから、こんなことをしたよ、あんなことをしたよ、と伝えたい。
でも、先生はうまく伝えられない。フェリックスは、ぬいぐるみだから、字もあまり読めないから、みんな絵に描いてほしい。

  「まかせとけ!」の子どもたちの表情が出てきたのは、
  そう、3歳児以降です。

1歳児は、手首の動き、と、色の動きの楽しさ、というのかしら。
もうすぐ3歳児になる2歳児ですので、おともだちを意識しながら。
4歳児は、自分とお友達、そして、それを見ている大人たち、という第三者まで見えています。5歳児になると、きっとこうだったのかもしれない、というイメージを広げることが出来ています。

これは、子どもの発達段階(もちろん一人ひとり違うのですが)に合った、
目がありました。リトミックのレッスンでも、この段階を知らないで進めてしまうと、
先程の、できるできない、ではないですが、まず子ども自身がおもしろいと感じない。

2歳児に、5歳児の、だんだん大きく、おともだちとの動きから出る空間を見て、などというのは、まだ寝返りができない子に、鉄棒をさせているようなものです。こちらはあまりないのですが、逆はよく見かけるのではないでしょうか。
逆上がりが出来るのに、鉄棒の下で座って手を叩いてくれ、というようなもの。
子どもの遊びたいという気持ちも湧き出てこない、非常に悲しいお話です。

そして昨日掃除機をかけながら気がついたこと。





 小学5年生の女の子の絵。リトミックプラスチックアニメをおともだちと考えて発表しました。この絵からこの子のまた違ったところが見えてきますね。(占い師ではないです)
動きを、たぶんですよ、順番に頭の中に絵を書くようにして貼り付けているのかもしれません。





 桜が満開の今日。あちらこちらのSNSで、桜の画像が一面に広がっています。
人は、誰かに何かを伝えたい。とても伝えたい。承認欲求とでもいうのでしょうか。
でも、今、桜が咲いています、と公開したところで、もう過去。そう、この記事も、死骸(笑)。すぐ過去になります。過去のことを綴っているのだから、もっと腐っています。

今、桜がきれい、を、その瞬間に、もっと美しいと感じるにはどうしたらいいのか。

ひとりではなく、集団の中で。その時に。その場で。言葉を通じて。動きを通じて。

ということで今年度もすまいるリトミック教室はじまりました。
よろしくお願いします。

すまいるリトミック

ダルクローズ春季セミナーに参加したことは、また別の記事で書く。書くよ。きっと。