2011年12月30日金曜日

みんな様々なんだな、型にはまらなくていいんだなとほっとするような思いに変わってきました。~お母さまより~

人はみんな違う、十人十色、など、言葉はたくさんあります。わかっているのです。
でも、子育てをしていると『普通』という何が『普通』なのかわからないのに『普通』を求め、
『みんないっしょ』の安心を探し、成長の折れ線グラフから外れると落ち込んでしまう。

不安になる時はたくさんあっていいと思います。





お母さまからメールをいただきました。
『ステップ3のお友達は一人一人個性的で魅力的で魅力がありますね。発表会でも臆することなくそれぞれの持ち味を発揮していて、あまりにそのまんまなのでびっくりしました!

レッスンの時から一人一人違っていて、その姿を先生やお母さん方が暖かく見守っている様子に、時に子どもに対して焦ったりカリカリしたりしていた自分が小さく思えてイライラしなくなりました。
みんな様々なんだな、型にはまらなくていいんだなとホッとするような思いに変わってきました。

発表会はそんなレッスンの雰囲気が丸ごと出ていましたね。ステップ3の子どもたちらい舞台でした。他のステップもそれぞれの持ち味が出ていて、どれも子どもたちが楽しそうでうれしくなりました。』

子どもたちには、なかよくしなさい、大人には、子どもを認めなさい。そのような意識はあまりいらないのかもしれないですね。
このお母さまの感想がすべてなのかもしれません。ありがとうございます。

そこに子どもたちが集まるだけでいい。お母さん方が集まるだけでいい。
そこから何かひとりひとりが感じとり、ああ、それでいいんだな、と思えること。

そしてわたし自身もそれでいいんだな、と思えるのです。

2011年11月20日日曜日

不安な時代に生きる

「ここ(リトミック教室)に来ると、なんかほっとします。」

「リトミックをしているわが子の姿を見ると、これでいいんだ、と自信がつくんです。」


 理由はわからないけれど、安心する。

リトミックに通ってくださっているお母さま方がよくおっしゃってくださいます。


先月、相愛大学シンポジウム「不安な時代を生きる技法」に参加してきました。
http://www.soai.ac.jp/jinbun2/index.html

東北関東大震災、そして原発事故。子どもたちを含む、今を生きる人が、とにかく「不安」を抱えていきている。「不安」はなくならない。その「不安」とどのように向き合っていったらいいのか。

その自分の見方を変えてあげるだけで、だいぶ楽になるのではないか、というような話でした。


リトミック教育は、こちらから「教える」ということはしません。子どもたち、ひとりひとりの持っている力を「それでいい」と認めてあげ、引き出していく教育です。

音楽の力は、やさしくひとりひとりに語りかけてくれているように感じます。

この不安な時代。「場」を作ること。「場」を作るだけでいいこと。
お母さんと子どもと音楽が集まると、そこから、どうしたらいいのか、なにをしたらいいのか、
自分達で考えるようになるのだと思うのです。

やらされたことは、力にならないどころか、害になりかねません。

そして、もうひとつ。
「枠」にはめることで、それでも出てきてしまうものが「個性」だということ。

その「枠」は、リトミックのレッスンの中では、靴の置き方であったり、もっと大きく見てみると、
日本の季節感を題材としたレッスン内容だったり。



幼児教育で成果を求める教育は大変に危険です。
まずは、心の教育から。きっと、この不安な時代が教えてくれたことだと感じています。



 川田 智子(ほどほどで。てきとーに。なんとなく。がんばらなくていい。それでいいよ。と言い、自分にも言う。おかげさまです。お互いさまです。)


2011年10月11日火曜日

人を穏やかにさせる人、怒りのない場所

 ガンジーさんはごきげんさん
 ガンジーさんはごきげんさん

絵本作家の長谷川義史さんとガンジーさんのゆるいおっさんライブに行ってきました。
待ちに待った、ライブです。
どうして、楽しみにしていたのかな。どうして、長谷川義史さんの絵本の世界が好きなのかな。

昨日の絵本「ガンジーさん」

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%81%95%E3%82%93-%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9-%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D-%E7%BE%A9%E5%8F%B2/dp/4781606644/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1318287051&sr=8-1

ガンジーさんの絵本が誕生するまでのお話を聞かせていただいて、
その答えがわかりました。

きっとね、「人を穏やかにさせる人」。


それと小さな会場に丸い椅子に座って気がついたんだけど。
ここは、怒っている人がいない。
ガンジーさんが歌えば、もっと穏やかに。
長谷川さんが歌えば、もっと穏やかに。




音楽のある場所と言っても、コンクールのようなところは、
とても緊張してしまって苦手。

それと銀行の中やせまい喫茶店の中はも怒っている人が多くて嫌かな。


長谷川さんの絵本は、本当は怒っているんだと思うの。
とてもとても怒っている。
こうではいけない、なんとかしないと、それを、長谷川さんならではの世界で
包んでくれる。伝えてくれる。

絵本を読んだ後、笑うの。そして、ああ、そうか、とじんわりくる感じ。


教室のお母さま方がリトミック教室を後にするときにおっしゃってくださることばと
ちょっと似ているの。

ああ、なんかほっとします。
ここにくるとよかったと思います。



きっと、音楽と人がいる場所だからかな、と思っているのです。


昨日の帰り道なんか心が軽くなって潤って空を見上げて自分の足を見て、
すっかり潤っていることを実感。

ありがとうございました。



2011年10月8日土曜日

子どもを個性的にするということはわがままでいいとは違います

脳科学者の茂木健一郎さんの今朝のtwitterから。
前後のツイートを紹介していないので、若干意味が異なるかもしれません。

『違っていることに意味があるのではない。自分のヴィジョン、信念があることに意味があるのである。それが、たまたま、その時々の世間の常識や、既成観念と一致しない。結果として、Think differentになる。「異なる」ことは目的ではなく、結果なのだ。』

自分の思った事は言いなさい。やりたいことをやりなさい。
言わないと損よ。我慢なんかしてはダメ。

これが個性。

では、ないですね。違っていることが個性ではないです。

もともと人はひとりとして同じ人がいないのですから、みんな個性的です。
みんなと同じことをするのが嫌だ、というのも個性です。でも、
赤信号は止まらないと命にかかわってしまいますね。これはルール。

「異なる」ことが目的ではなく、結果なのだ。

では結果を出したいと思う人は、自信がある人だと思います。
自信がある人は自分が好きです。自分が好きな人は他人も大好きです。
自分が好きになれる人は、


 子どもの頃に、たくさんの人から愛された経験をもった人。

リトミックは個性を大切にしています。

それは、なにをしてもいいという個性ではなく、
あなたらしさの個性です。


これからの世の中。あなたらしく羽ばたいていってほしいと願っています。


2011年9月13日火曜日

リトミック教材~5歳児リズム遊びカード~

1歳児から積み重ねてきたリズムの経験を、5歳児になると理論的に把握できるようになってきます。
その教材のひとつが「リズム遊びカード」です。
3拍子、4拍子の台紙がありますが、まずは3拍子の台紙からはじめます。



2歳児の教材でもおけいこした動物パズルや数がここにもつながってきます。
同じ音符を台紙に入れてみます。もちろん、子どもたちがいっこいっこ台紙に入れてみて、
確かめます。それまで、じっくり待ってみます。



八分音符だと、何個入ったかな?
四分音符だと、何個?

15個!18個!1個!いろいろな答えが子どもたちから出てきます。
それも楽しいですね。
そこから、自分の目で手で音符の長さや大きさを確認しながら丁寧にやってみることで、
しっかりとリズムを把握することができます。

八分音符だと6個だった!

3拍子の台紙には、リスさんが8匹住むことが出来るね。

動きの中で、早い音楽の時は小さく歩くということを体で覚えています。

さあ、今度は問題!
今から、ピアノさんがお話するリズムはどんなリズムかな?




いっぱいリズムカードを入れようとすると、入らなかったり。
このリズムかな、と考えたのに、隙間があいてみたり。

ここも、いろいろとやってみて子どもたち自身が学んでいきます。


 そして、おもしろいのがこのリズムカードのお片づけの様子。

透明のケースに小さいもの順に入れていく子どもたち。
ここでも、ゆっくりと少しずつ「できた!」の経験を増やし、自信につながっていきますね。

 「まま~~!できたよ~~!!」

後ろで座ってみまもってくださったお母さまに見てもらって、褒めてもらって、
また笑顔がひとつ増えていきます。



 川田智子(5歳児クラスからのご入会はすまいるリトミック教室では申し訳ございませんが、
      受け付けておりません。)


2011年9月12日月曜日

音楽で表現することでコミュニケーション力がつきます

たららら~~んと音をそっと添えてみます。

「なんか楽しそう」「ふんわりした感じ」「おばけが歩いているよう」「黄色い感じ」

たったひとつの音で、何かが伝わってきますね。
それはその人それぞれの感じ方で違います。でも、何か感じることができます。

ここで、だらだらと言葉を並べることよりも、お話をするよりも、
音楽はなによりも伝導力があります。

子どもたちは、この「音楽」を使って、その「音楽」のうねりに乗り、
表現しています。



今日は何の乗り物に乗っていこうか?子どもたちは口々に言います。
「新幹線!」「ヘリコプター!」「自転車!」「パワーショベル!」・・・

それでは、(これはおもしろそう)パワーショベルに乗っていきましょう。

ガタガタの音楽に合わせて、
土を掘る動作をする子、ガタガタと進む様子を表現している子、
パワーショベルにランプがついているのでしょうか。頭に何かピカピカと光るものを表現している子。

もちろん、お母さまも子どもたちと同じ動きはしていません。
これって、とっても素晴らしい!

お母さんが表現することを、まず楽しんでくださっている。
それを見て、子どもたちも自分の思いを体で表現している。
おともだちの動きと自分の動きは違うことを、この経験からもわかりますね。


 「カーブ(の音楽)!」

パワーショベルが右に左に揺れます。

急に音楽が止まりました。みんなも止まります。
違う動きをしていたのに、音楽に合わせてみんなの息がそろいます。


人と人がかかわり、かかわるということは、コミュニケーションを楽しんでいることですね。

たまにはぶつかります。たまには失敗もします。たまには転んでしまいます。

そこから、今度はどうしたらいいのかなって、子どもたち自身が経験から学んでいきます。

それも、大好きな「音楽」で楽しい時間を過ごしながら。

 
 
 川田智子(音楽の力ってすごいね。)


2011年9月5日月曜日

ママたちが効果を実感している「才能」を伸ばす育児法

本の帯にこう書かれています。
「1000人のママが効果を実感!!」

ちょっと興味があって注文して読んでみました。

ママ達が何を求めて「効果」と言っているのかはわかりませんが、
リトミックが効果があると16位に紹介されてあります。

音楽の基礎能力をアップさせ集中力を鍛える。
 リトミックは、スイスの音楽家・作曲家であるエミール・ジャック=ダルクローズが約100年も前に、児童心理学・大脳生理学の観点から確立した教育指導法です。


 とリトミックの説明。


それよりも、この本の中に書かれている内容が
リトミックのレッスンの中で取り入れていることが多いことに驚きました。

もちろん、寝室を暗くして寝かしつける、や、もぐもぐ・ごっくん・あ~んで食べ方を教える、
などということは出来ませんね。

・両手を使った紙の上手な破り方を教える
・つま先立ちやでんぐり返しで運動神経を鍛える
・○・△・□などの「物の形」を理解させる
・音楽に合わせて体を動かす楽しさを教える
・お買いものごっこをして遊ぶ
・ジグソーパズルで遊ばせる

  ・・・・などなど




ただ、レッスンでは、「~させる」「~教える」などということは、していません。
子どもたちが楽しく遊びの中から学べるように。決して、出来るまで、こうしなさい、などと
言うことはありません。


まず何事も「経験」してみることが大切なことですね。
音楽でいい刺激を体いっぱい感じて、やさしい子に育ってほしいと思っています。



 川田智子(お母さんの笑顔が子どもは大好きです♪)


2011年8月23日火曜日

リトミックのここが楽しかった!小学生のリトミックみんなの声より4

尼崎市の男の子からのおてがみです。

 ☆おともだちといっしょに、絵を描いた時が、一番楽しかったようです。

大阪市の男の子からのおてがみです。
(メールをひとりでうってくれたんですって!そのまま添付しますね。)
 ☆なつやすやすみスペシャルリトミックたのしかったです。
  みんながゴムでかたちをつくっていたのをみたのが、たのしかったです。

尼崎市の男の子も、大阪市の男の子も、夏休みの真只中。
そんな楽しい時、お母さまがお話を聞いてお返事をくださいました。

大阪市の男の子は、パネルシアターもしてほしかったとご意見を^^いただいました。
視覚教材として1歳~2歳児クラスでは、よく使います。目で見たことが、一番
わかりやすい年齢ですね。
3歳~は、自分でイメージが出来るようになってきます。
そして、この小学生クラスになると、まったく使わなくなってしまったパネルシアター。

こんどリトミックのレッスンで楽しいお話をパネルシアターでやってみるね。

それでは、楽しい夏休み!思い出いっぱい作ってください!

ありがとう!

かわだせんせいへ

 おばあちゃんのおうちにきているよ。
 
 みんなでゴムをやったときたのしかったよ。

 うごくのんがたのしかったです。

 いろんなかたちができてたのしかったよ。

 ○○くんたちともできてたのしかったよ。

 またみんなでしたいです。

大阪市からリトミックにきてくれた男の子。


 かわだせんせい

 うみがみえるよきこえるよは、バイオリン弾きが、美しい音を出している様に、
 見えたけど、最後は、拍手してもらえる様なうれしい音に思ったらしく、
 それがどんな音なのか、実際聞いてみたいそうです。
 
 美しい音や嬉しい音は、色を見て思ったそうです。

 ゴムの輪→和は、もっと体が大きかったらなあ、と思ったそうです。

 最後に、リトミックに、久しぶりに参加しては、色々思うところがあって、
 参加しようか悩んだけれど、何も考えなくてよかったんや、と終わって思ったそうです。

 そして、楽しくて、なんかチョット体が軽くなったそうです。

 また、感想の絵、描くわ~、と言ってました。

  (お母さまが言ったことをまとめてメールしてくれました。ありがとうございます。)

 
宝塚市のお友達からのお手紙です。



おばあちゃんのおうちに遊びにいっているところ、わざわざおてがみを書いてくれました。
 ありがとう。


  せんせいへ 

 ぜんぶ たのしかったよ

 どれもおなじくらいたのしかった

 すてっぷ5のおともだちにあえてうれしかった




かわだせんせいへ。

 うたがみえるきこえるよのえほんかんがえて、
 かくときちょっとむずかしかったけど
 できたときうれしかったです。
 
 ごむやったとき、ちょっとへんなかたちになって、
 おもしろかったです。
 
 ひさしぶりに、おともだちと、あったとき、ちょっと
 さいしょははずかしかったけど なれてきたら、
 たのしかったです。

 またみんなとあいたいです。




 川田先生へ

 小学生スペシャル

 たのしかった。


みんな輪になって。和になっているようです。
ひとりひとりの足の向きがちがうんですよ。

たのしかったって言ってくれるのが、一番うれしいです。

ありがとう。ありがとう。