(twitterで書かせていただいていて、ちょっと長くなりそうなのでこちらのコラムに
掲載させていただきます。)
『誰からやろうか?っていうと、みんな、はいはい!と手を上げてくれます。
とってもうれしいわ。そして、みんなで順番決めてね、とお願いするの。そうすると』
つづきね。
リトミックは音楽を基盤とした人間教育です。
人間の基礎的な能力を幼児期におともだちとの楽しい遊びを通して経験から学んでいきます。
自主性は、リトミックを通して、なんども「出来た!」を繰り返すことによって、自信がつき
育ちます。でも、今の国会の様子をちらっと見ただけで恐ろしいものを感じてしまいました。
コミュニケーションが出来ていないように感じます。
自分の意見だけを立派に伝えることが出来るけれども、相手の気持ちを考えて人の意見を聴くことが、とても少ないですね。
これから子どもたちに必要な力は、コミュニケーション力。
それを幼児期に学ぶわけです。幼児期ではないと育ちにくい。
そこで、先程の「みんなで順番決めてね」を子どもたちにお願いしています。
各クラスのある日のレッスンの様子です。
☆STEP4(4歳児クラス)
わたしから!ぼくから!の手をあげてくれました。
でも、みんなで順番を考える段階になったら、わたしが!ぼくが!の言葉すらみんなに伝えることができません。
ちらっと顔を見合わせて、ちらっと目をそらします。
それもいいですね。
ああ、自分の意見が伝えられなかった、という経験。
これがまた子どもたちの力になるでしょう。
☆STEP5(5歳児クラス)
ぼくぼくぼく!わたしわたしわたし!
ぼくぼくぼく!わたしわたしわたし!
ふたりで決めてね、とお願いしているのに、まだ、
ぼくぼくぼく!わたしわたしわたし!
を繰り返してくれました。
しばらく背中を向けて様子を見てみたら、考えていましたよ。
3分間ぐらい、ぼく、わたし、をふたりで繰り返していたかしら。
いや、もっと長かったかしら。ふたりは、黙りだして。
きっと、考えたんでしょうね。
「じゃんけんしようか?」の声。
(それから、まだ、ぼく、わたし、が続いたのですが・・)
2小節のリズムをステップする順番です。2小節のリズムステップがすばらしく出来ることも大切ですが、このリズムステップをふたりですることに音楽の持っている協調性があると考えています。
ぼくから、ティティティティターター、そして、わたしが、ティティティティターター
ふたりで、ティティティティターター、とステップを揃えます。
そろったときの喜びを経験。終わった時、目をあわせてふたりが笑っていました。
子どもたちにとって大切なところはどこかな、この子にとって、あの子にとって。
それは、子どもたちが自分自身で学んでいこうとしています。
川田 智子(待つこと、ですね)
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