「相手の目を見て話なさい」
「他人の意見や考えを尊重しなさい」
・・・
など、リトミック研究センター会長の17カ条がメモに残っています。
その中の、
「誰かが素晴らしいことをした時、すぐに拍手しなさい。」
があります。
表現という言葉は、とても広い範囲で使われています。
自分の意見を言いなさい。
など、こちらに関しては、
お母さまの心配が多いひとつではないでしょうか。
リトミックレッスンの中で、
みんなの前で何かをするようなことがあります。
例えば、ひとりひとりでのおへんじもそうですね。
恥ずかしくて、出来ない子、
緊張のあまり泣いてしまう子、
照れ隠しでしょうか(笑)走って逃げちゃう子、
この姿は、この子の表現です。
なにも、悲しむことはないと思うのです。
ちゃんとしなさい!
の「ちゃんと」の意味は子どもたちはわかりません。
それに、
おへんじをきちんとすることが「ちゃんと」だと、
私自身は考えていません。
今、世の中は表現者で溢れています。
音楽で表現する人、絵画で表現する人、
文字で表現する人・・・。
でも、それを聴く人が少ない。
空回りのようですね。
表現、というのは、
相手の表現に耳を傾けることが出来てから、
自分の表現を自分の好きな形で、
伝えたいと思う気持ちから、
溢れてくるものだとも、思っています。
リトミックのレッスンで、
口うるさいおばあさんのように言ってしまうことは、
「拍手!」です。
おともだちが、おへんじをしました。
「拍手!」です。
自分の表現(おへんじ)が終わったから、
もういい、
ふらっと教室の中を歩きます。
歩くのはいいのですが、
拍手!をしなさい。
人の気持ちがわかるやさしい子へ、
それは、
耳を傾ける、ことから育っていく、
それも、
幼児期に必要なことだと思っています。
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