2012年9月24日月曜日

音楽と数学と祈り

数学の演奏会へ。

森田真生さんを、心のアイドルと勝手に言っています。
どこかで、森田さんは天才だ、ということを書いた記憶があるので、
前奏は省かせていただいて。

上のリンク先にあるように、場所は、
應典院





以前、上町台地と私学教育(だったかしら)の講演会に参加させていただいた時の、
あの興奮がよみがえってきました。

大阪のこの土地の歴史と文化。
今、そこを歩いている、と思うだけで、吐きそうになるくらい。

お陰で(?)開場時間よりも早く到着しました。







森田さんの講演会は2度目。
前回は、大阪城の中の、畳の上のお部屋で5時間だったかなあ。

帰りの大阪城の桜が、今まで見たこともない桜に見えるくらい、
世の中が変わって見えた。


少し時間がたったから、落ち着いてきたけれど、
今日も、道路がなんで曲がっているんだろう、とか、
道のこのタイルの形はなんだろう?とか、

ちょっと怪しい人に変身。

その怪しさ満点の帰り道に、音楽が耳に入ってきたのね。
いつもならそれまで、なんだけど。ドラッグストアだったかな。

この音楽の代わりに、そろばんの計算の掛け声は流れないよなあ。
はい!計算しなさい!とか、言われたらどうする?

音楽は、こうやって求めていないところにまで、
垂れ流されているんだよね。

何かに書かれていたことなんだけど、
音楽を音楽として聴く機会がなくなってきている。

その、ドラッグストアで音楽を流している理由は、
人の購買意欲を上げるため、であったり、気持ちよくさせるため、であったり、
そう。そこには、人のため、ではなく、利益のため、が大きい。


数学の演奏会が、

 心地よい音楽に身をゆだねるかのごとく、
 なぜだか胸おどる森田数学の調べ。


なんで、数学が音楽に聴こえるのかは、
数学と音楽はなかよしだから、と、ひとことで言ってしまえば
それまでなんだけども、そこに、「身体性」のようなものが、
あるんじゃないかなあ。


ツイッターに、こんなこと書いてしまっているんだけれど。

アールアールアール、ないないある、のように、三連符とか。タァーイタァーイのように、ふてんの音符のような、盛り上がってきたときに、強くなって!!!!あふううーっ脱力、吸って吸って吸ってぇええええ!吐くぅううう〜、のような。呼吸があの場にいた人達がいっしょになった感じ。そこが音楽。


数学の演奏会、は、そこになにかを求めて集まっている人達がいて。呼吸がいっしょになる。音楽を演奏するAさんは会場Bさんに、の一方的にではなく。空間の空気のようなところにいるCさんのところに、集まっていく。そのCさんの動きに身体が揺らぐ感じ


だから、音楽の、なんてうまく言えないけれど、身体で感じる音楽。まつげが揺れる音楽。みんな手に音叉があってそれが震えあって、音をこちらも出しているように。


森田さんが、そこで、やじるしがくるくるの絵を書いて、それの意味がちょっとわからないなあ、の時は、にやっと笑いが出てくるの。2のナンジョウが〜も、わからないぞにや。この、にやって、音楽に身体が合わなかった時に出るにや、といっしょだなってね。ふふ、えへへ、のような。


音楽は数学がいっぱいで、リトミックの研修も3時間計算とかね。計算?かなあ。わからないから、数を重ねていくっていうのかなあ。それを動いて確認するのね。色や形が見える人がいるって。色とか、なんだろなあ。はっきりしたものじゃないなあ。あれ、朝方に!ついつい。それではごきげんよう(笑)



ごきげんよう!と言いながら、このブログにしつこく書いてしまってごめんなさいね。

なんだろうなあ。きっとね、この森田さんのお話を家で聴いても、
このようにはならないと思う。
音楽をCDで聴くのと、ライブ会場で聴いたのが違うのといっしょね。

そこに、共感性のようなものが発生するんだろうなあ。



「21世紀に私たち人間が取り戻さなければならないものは、自然と生命への共感にみちた、叡智のふるまいなのです。(中略) 私たちは、自然と生命の語りかけるものに耳を傾け、お互いの呼びかけの中から、新しいインターフェイスをつくりださなければなりません。」

森田さんが紹介してくださった、中沢新一さんの言葉。

涙が出てくる。

数学がその逆に使われてしまっていた、というのは、数学だけではなく、
きっとわたしの中にも、たくさんあることなんだって思って。

自然を知るのではなく、お互いが響き合っていかないといけない。

音楽のようにね。


子どもたちに対する姿勢ひとつ。
もういちど見直すきっかけをいただきました。


ありがとうございました。

この会場にいる人たちと、同じ年代に生きることが出来てよかったなあって。

森田さんのお話聴きながら、
何を考えていたのか、恥ずかしいね。


またよろしくお願いします。



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