「あれやりたい!」
「お水を入れて、歩いたやつ!」
「スイカに、お水を入れて、そっと歩いた!」
スイカは、この子の中で、何かとつながって記憶として残っているのでしょう。
1年前、2歳児クラスでレッスンをした、
「そーっとね」のレッスンのことだと思います。
お母さんにお水を運んであげよう!というもの。
この下の写真では、子どもがコップだけを持っていますが、
お盆にのせて、お水を運びます。運ぶ先には、お母さんが待っていてくれます。
午前中、1歳児クラスの男の子のお母さま。
「今、家で、食器を台所に運んでくれることが好きなんです」
先程の3歳児の子と違って、やっと歩き出した男の子。思わず、
食器壊されてしまうんじゃないかって、心配じゃないの?と聞いてみましたら、
「お父さんが、持って行って、って言ってくれているから」と。
すばらしいお父さま。
そして、3歳児のお母さま。
「家中、セロハンテープだらけです」
と笑っておっしゃっている。
またまた、それ、嫌じゃないの?と聞いてみましたら、
「嫌だけど、やめて、と言ってもやめないし。おもしろそうにしているから。」と。
どちらのお母さまも「わたし」が主語ではなく、「子ども」が主語。
「子ども」は、自立したい、と日々伝えています。自分でやりたい、自分でしたい。
子どもが、急に大きな声で泣き出したり、怒り出したりするのは、その子の気質にも違いはありますが、だいたい、自分でやりたかったのに、大人がそれをやってしまった、ということが原因だと思います。
それならば、自分でなんでもやりなさいよ!と投げ出してしまうと、
自分でやりたいのに、自分でできない、なんとかしてくれよおっかさん!(笑)と、
もっともっとひどい怒りになってしまいます。お母さんに怒っているのではありません。
自分に対して、怒っているのでしょう。
その時に、ここはひとつ、大人が大人になって、一呼吸入れて、
言葉を使わずに、手の動きをだいたい2倍遅くして、見せてあげてください。
子どもは、お母さんの言葉、お母さんの動き、が、はやすぎるのです。
どうでしょう、大人から見たら、新幹線が走り去るような感じなのでしょうか。
子どもは、自分がそれをやりたければ、見ます。じっくり見ます。
レッスンの時に、ハサミを持つ時、スティックを持つ時、のりを指につける時、
じっと見ているでしょう。
まずは、こちらが落ち着いて。落ち着くには、動く。整える。
このあたりは、またいつの日か。
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