2010年4月3日土曜日

6番目の感覚

リトミックでは、身体を動かすことによって育てた感覚を『第6番目の感覚』と呼んでいます。それは、私たち人間が持っている5つの感覚、見る、聴く、ふれる、味わう、匂うの他にもう一つ、筋肉の運動によって育てられた、動きの感覚です。

5年間自転車に乗っていなくても、また自転車に乗れるでしょ?えっと、右足をペダルに乗せて、その乗せた足を上げた瞬間に左足を浮かせて、サドルはえっと、右、と左を持って・・・・、などと頭で考えて指示を出していないはずです。何年前に乗っても自転車に乗れる。それは、筋肉が覚えているからです。

音楽の持っている、ニュアンス(アレグロ、アンダンテ、アッチェレランド、リテヌートなど)また、エネルギーに関するニュアンス(フォルテ、ピアノ、クレッシェンド、ディミニュエンドなど)を、身体を動かすことにより、表現でき、体得します。

一度身体で覚えた感覚は一生忘れません。

それも、幼児期に覚えた感覚は、演奏だけではなく生活のなかでも生かしていけます。他の人の気持ちのわかる、気持ちのやさしい、何事にも柔軟に立ち向かえる人になるのです。


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