年内のリトミックレッスンも終わりました。
今月号の、りとみっくひろば、をお渡し出来なかったので、ちょっと紹介しますね。
Q・リトミック研究センターの教室STEP2に通っている子どもの母親です。
この4月から幼稚園に入学し、その幼稚園にも保育時間内にリトミックがあるので、
3月でレッスンを終了しようと考えているのですが・・・
A・最近は、園内どこでもリトミックを行っている幼稚園や保育園が増えてきていて、
私たちリトミック研究センターの活動目的である
「いつでも、どこでも、だれでも、リトミックができる環境づくり」が
定着してきていることは、とても喜ばしいことです。そして、質問者様が考えてしまうのも当然のことと思います。
しかし、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
同じ「リトミック」でも、次のように比較してみると、「リトミック」の根底にある理念「人間教育」は
変わりませんが、大人数の幼稚園で行うものと、少人数で行うものとには、その環境に大きな違いがあります。
幼稚園・保育園
・毎日通っている園で、いつも一緒に遊ぶ多くの仲間と活動できるが、そのため、学ぶための緊張感に欠ける。
リトミック教室
・週に1回、教室に出向いての活動のため、特別な緊張感が生まれる。
幼稚園・保育園
・保護者の手助けが無いので、自分で考え、行動しようとする力が、早期に芽生える。
リトミック教室
・保護者の見守りのもと、安心して自分の力を発揮できる半面、自立心の芽生えが抑制されやすい。
幼稚園・保育園
・「園」という広い環境の中で、自分の存在を発揮しようとする力が伸びる代わりに、一人ひとりの個性が埋没してしまうきらいがある。
リトミック教室
・「教室」という限られた環境の中で、一人ひとりの能力を、時間をかけて伸ばしていくことができる。
まだまだ、細かい違いはたくさんあると思いますが、大きくは、以上のような事になるでしょう。
リトミック教室でのリトミックと幼稚園や保育園でのリトミックとは、その目的や役割を異にして臨んでおり、無駄な重複ではなく、かえって相乗効果を高めてくことができるのです。
幼稚園や保育園で多くの仲間たちと小さな社会を作り、広くしっかりとした人間形成の土台を築き上げながら、一方、リトミック教室では、その土台の上に、子どもたち個々の能力をバランス良く構築していく、とお考えいただきたいと思います。
リトミック研究センター「りとみっくのひろば」より抜粋
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